標準活性汚泥法は、処理水質、施設の建設費、運転管理などの面で中規模以上の下水処理場で経済的な処理法として採用されてきた。
目次
標準活性汚泥法の概要
下水管を流下した下水は、大きなゴミを取るスクリーンを通った後に最初沈殿池に入り、下水をゆっくり流すことで沈みやすい浮遊物を沈めて除去する。
次に、エアレーションタンク内で下水と活性汚泥(微生物を含んだ泥)をエアレーションによって混合して、微生物が下水中の有機物を分解するのに必要な空気を送り込んで攪拌する。
これによって、下水中の有機物が分解され、最初沈殿池で取り切れなかった浮遊物も活性汚泥フロックに取り込まれる。最終沈殿池では、下水をゆっくり流すことにより、活性汚泥と上澄みの水に分離(固液分離)し、上澄みの水を処理水として放流する。
標準活性汚泥法の設計のポイント
- HRT
標準活性汚泥法のHRTは、6~8時間を標準とする。
- MLSS
MLSS濃度は1500~2000mg/lを標準とする。
- 有効水深
有効水深は、標準式は4~6mとし、深槽式は10m程度とする。 - 有効水深
有効水深は、標準式は4~6mとし、深槽式は10m程度とする。
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